Ikuya TakahashiOct 10, 20223 min read水村美苗 『日本語で読むということ』「私は、その「書く」という行為が、「話す」という行為と密接につながっているとは思わない。「書く」という行為は、「読む」という行為と、はるかに密接につながっていると思っている。漱石は「読む」ことによって漱石になったと思っている。当然、文学とは、自己表現ではなく、「読む」ことか...
Ikuya TakahashiSep 18, 20223 min read水村美苗 『日本語で書くということ』『日本語が亡びるとき』で一世を風靡した水村美苗。彼女の小説も好きだが、随筆が特に魅力的だ。なんと言っても文章が素晴らしい。日本の書店でまず目に入ったのが『日本語で書くということ』と『日本語で読むということ』の赤と黄色の装丁。『日本語が亡びるとき』は緑なので、緑、赤、黄と絶妙...