Ikuya TakahashiAug 15, 20201 min read8月に読む作家8月に読む作家 ハン・ガン 『菜食主義者』 藤本和子 『塩を食う女たち』 川上弘美『蛇を踏む』 多和田葉子『言葉と歩く日記』 Authors to read in August Han Kang “The Vegetarian” Kazuko Fujimoto “The...
Ikuya TakahashiMay 8, 20207 min read特殊な言語日本語を使いながらも、普遍的な表現を目指す−『大江健三郎 柄谷行人 全対話 世界と日本と日本人』を読んで−この本は大江健三郎と柄谷行人が1994〜1996年にかけて行ったインタビューをまとめたものである。 1994年というと大江健三郎氏がノーベル文学賞を受賞した年で、ストックホルムで「あいまいな日本の私」と題してノーベル賞基調講演を行った。この題名自体は1968年にノーベル文学...
Ikuya TakahashiApr 19, 20204 min readプロとしての心構え-『字幕屋のニホンゴ渡世奮闘記』by 太田直子を読んで-同僚から、語学に携わるものとしての必読書として本書を薦められた。 著者の故太田直子氏は字幕翻訳家である。通訳、翻訳の世界の物書きであれば、ロシア語通訳の大御所米原万里の名前をまず思い浮かべるが、著者の歯に衣着せぬ物言い、リズム、歯切れの良さは彼女を彷彿とさせた。何よりも、著...
Ikuya TakahashiApr 11, 20205 min read外国語での「格闘」―『苦しかったときの話をしようか』-ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」by 森岡毅を読んで― 今、僕は新しい人生の岐路に立っている。そこで、尊敬する先輩夫婦が一冊の本を薦めてくれた。あのUSJを復活させた、敏腕マーケターによる本である。著者の娘さんは大学生活を終え、まさに船出の時を迎えている。親と子、なかなか面と向かっては言いづらいこともある。そこで、著者が今までビ...
Ikuya TakahashiApr 3, 20204 min read誤解×誤解=理解 ―The Culture Map by Erin Meyerを読んで― 昨年初めてワシントンD.C.を訪れた。その際恩師に紹介いただき、世界銀行の方にワシントンの本社でお会いすることができた。全てのお話が興味深く、大きな刺激をいただいた。最も勉強になったのは、多国籍の人達のマネジメントの仕方であった。お会いした方はプロジェクトのリーダーをされて...