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Ikuya Takahashi
Jul 1, 20202 min read
何気ないことの重要性に気づかされる一冊。『とかげ』📚by 吉本ばなな
吉本ばなな 『とかげ』 久しぶりに吉本ばななを再読した。『キッチン』を読んだのが学生の頃だからかなり前のことになる。最近はお父さんの吉本隆明に軸が動いてしまっていた。 吉本ばななは村上春樹とともに日本の現代を代表する作家として紹介されることが多い。やはり...
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Ikuya Takahashi
Jun 29, 20203 min read
人生相談を通じて哲学に触れる一冊。『哲学の先生と人生の話をしよう』📖 by 國分功一郎
『哲学の先生と人生の話をしよう』國分功一郎 新進気鋭の哲学者、國分功一郎が全身全霊で人生相談を行う。内容は恋愛、親子関係、仕事と多岐に渡る。著者が相談者の文章を哲学のテキストを読み解くように精読し、精緻な分析を行っていくところに新鮮さを覚えた。哲学の古典のような精緻な...
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Ikuya Takahashi
Jun 28, 20203 min read
日本と西洋の美意識の相違を考える一冊。『陰翳礼賛』📖by 谷崎潤一郎
『陰翳礼賛』 谷崎潤一郎 次回のクラスでは谷崎の『青い花』を扱うので、有名な随筆集、『陰翳礼賛』を手に取った。 以前日本語講師をしている先輩から、特に海外の建築家あるいは建築を学んでいる学生に人気と聞いていた。 この随筆集を読んで、日本と西洋の美意識の相違に関して新...
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Ikuya Takahashi
Jun 27, 20202 min read
語学は何歳から始めても学ぶ価値があるのだと思わせてくれる一冊。『60歳からの外国語修行』📖by 青山南
『60歳からの外国語修行』青山南 著者はケルアックの『路上』の翻訳者でもある青山南氏。60歳にして、大学のサバディカル制度を使って、1年弱メキシコに語学留学に出かける顛末記。メキシコの魅力も散りばめられているし、語学は何歳から始めても学ぶ価値があるのだと思わせ...
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Ikuya Takahashi
Jun 26, 20203 min read
家族や人生の選択について考える一冊。『パリの砂漠、東京の蜃気楼』📖by 金原ひとみ
金原ひとみ 『パリの砂漠、東京の蜃気楼』 金原ひとみの著作はなるべく読むようにしている。理由はいくつかあるが、同じ歳ということも大きく関係している。もちろん彼女の文章に中毒性があるということもある。 2011年に娘2人を連れ、渡仏。パリに6年間住むが、日本に帰...
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Ikuya Takahashi
Jun 25, 20201 min read
ゆっくり読みたい一冊。『魔法の言葉』📖by 星野道夫
星野道夫『魔法の言葉』 東京であくせく働いているこの瞬間にも、アラスカではザトウクジラが空中を跳んでいるかもしれない。色々なものに同じ時間が流れているのだと感じること。それ自体が豊かなことではないか、と星野道夫は言う。...
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Ikuya Takahashi
Jun 21, 20202 min read
未発表だったヘミングウェイの作品。“Pursuit As Happiness” 📚by Ernest Hemingway
“Pursuit As Happiness” 📚by Ernest Hemingway “Frozen daiquiri without sugar.” “What I think we ought to do before we start on the new...
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Ikuya Takahashi
Jun 20, 20202 min read
生きる意味について考えさせられる一冊。“Of Human Bondage” 📚by Somerset Maugham
“Of Human Bondage” 📚by Somerset Maugham “He called to mind his idea of the pattern of life: the unhappiness he had suffered was no more...
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Ikuya Takahashi
Jun 19, 20202 min read
ヒリヒリした村上春樹の一冊。「中国行きのスロウ・ボート」 📚村上春樹
「中国行きのスロウ・ボート」 📚村上春樹 久しぶりに村上春樹の短編を再読。 今ももちろん素晴らしいのだけれど、この短編を書いていた頃の村上春樹は、ヒリヒリしたものがあった。この乾いた文体がやはり好きだ。比喩が独特で惹きつけられる。...
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