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Ikuya Takahashi
Jul 29, 20222 min read
The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library)
To do some errands (a bit urgent), I went back to Japan for about 10 days. It was for the first time in 1 and a half years. Had Tokyo...
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Ikuya Takahashi
Jul 28, 20223 min read
『トリニティ、トリニティ、トリニティ』 小林エリカ
翻訳者のBrianから紹介され、いつか読もうと思っていた。今日Yuki(@booknerdtokyo)さんが企画したイベントに参加し、小林エリカさん (@flowertv)ご本人と翻訳者Brianの話を聞くことができた。最近参加したウェビナーの中では群を抜いて興味深い内容で...
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Ikuya Takahashi
Jun 9, 20223 min read
国木田独歩「忘れえぬ人々」
「親とか子とか又は朋友知己そのほか自分の世話になった教師先輩の如きは、つまり単に忘れ得ぬ人とのみはいえない。忘れて叶うまじき人といわなければならない、そこで此処に恩愛の契りもなければ義理もない、ほんの赤の他人であって、本来をいうと忘れて了ったところで人情をも義理をも欠かない...
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Ikuya Takahashi
Jun 2, 20226 min read
津島佑子『あまりに野蛮な』
2008年に発表された津島佑子渾身の純文学。津島佑子の扱ったテーマは幅広い。特にマイノリティの人たちに光を当てた作家であった。この作品では旧植民地である台湾を、『ジャッカ・ドフニ』ではアイヌの人々を、『ヤマネコ・ドーム』では占領時のアメリカ兵士と日本人の間に生まれた混血児を...
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Ikuya Takahashi
May 31, 20223 min read
『あにいもうと』室生犀星
授業で室生犀星の『あにいもうと』を扱った。何年か前に金沢の室生犀星記念館に行ったことがあるが、その入り口にあった有名な詩の一節を思い出す。「ふるさとは遠きにありて思うもの」。金沢の三文豪といえば泉鏡花、徳田秋聲、そして室生犀星である。...
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Ikuya Takahashi
May 16, 20223 min read
『山月記』中島敦
今日から新しい学期が始まった。最初の授業では中島敦の『山月記』を扱った。高校の時に教科書で読んだという人も多いであろう。今回改めて原文、英訳2つを読み比べてみて、新たな気づきがあった。素晴らしい作品というのは読み手の年齢や経験などに応じて印象が変化してくといういい見本であっ...
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Ikuya Takahashi
May 15, 20223 min read
『告白』湊かなえ
2008年の著者のデビュー作だ。本屋大賞を受賞、松たか子主演で映画化もされている。黒田龍之介氏が日本語学習者に本書を勧めていたことがきっかけで、手に取った。 とにかく飽きが来ず、素晴らしいミステリーで、どきどきしながら最後まで一気呵成に読み終えた。本のタイトル通り、物語はあ...
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Ikuya Takahashi
May 4, 20223 min read
坂口安吾『白痴』
三島由紀夫は太宰治が甘い酒ならば坂口安吾はジンでありウォッカと形容したと言われている。まさにその文章には甘さがなく、現実の残酷さをそのままえぐり取る。前期の最後の授業で扱ったのは、坂口安吾の代表作、『白痴』だ。「堕ちろ、生きろ」と唱えた代表的評論『堕落論』と共に、坂口安吾を...
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Ikuya Takahashi
Mar 16, 20223 min read
東山彰良『流』
「人には成長しなければならない部分と、どうしたって成長できない部分と、成長してはいけない部分があると思う。その混合の比率が人格であり、うちの家族に関して言えば、最後の部分を尊ぶ血が流れているようなのだ」 台湾に来る前に知人から東山彰良氏の『流(りゅう)』を勧められた。とにか...
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